いよいよ発売されたヤマシタトモコ先生の『ひばりの朝』1巻
男からは性的な目で見られ、女には好かれない。
そんな中学2年生・手島日波里の
〝ぬかるみの日々〟を描く今作は発売直後から話題沸騰!!
発売を記念して、ヤマシタトモコ先生にインタビューを敢行しました!!

hibari1_cover.jpg定価680円<B6判>

 

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書店用POP



●「ひばりの朝」について

編集部(以下、編):新作1巻発売、おめでとうございます。
          この作品の生まれたきっかけ(または経緯など)を教えてください。

ヤマシタ:ポジティブだったり性的な要素をなるべく削った話を多く描いていた時期で、
     そのフラストレーションがたまっていたのだと思います。
     しかし最初に考えていたより薄汚い話になったので描くのがとても疲れます。


編:毎話、主人公を替えながら「手島日波里」について語らせていくスタイルですが、
  これははじめから決めていたのでしょうか?

ヤマシタ:登場人物同士の関係性は、描いていくうちに
     当初の予定とはまた変化していきましたが、
     「主人公不在の歪んだ主観の物語」にすることは決めていました。

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 編:どの人物の心理描写もリアルで緊張感に満ちていますが、
  キャラクターを作るときに気をつけていることはありますか?

ヤマシタ:リアルに見えていれば嬉しいですが…
     この話に出てくるキャラクターたちに関しては、
     「長所に注目しない」ということを心がけています。

 

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編:制作中に感じるこの作品ならではの難しさや大変なことはありますか?

ヤマシタ:悪い感情ばかり出てくるのでとても疲れます。

編:コミックス1巻のイラストは、ひばりのアップ。
  装丁についてお気に入りポイントがあれば教えてください。

ヤマシタ:紙のテクスチャとタイトル文字の対比がお気に入りです。
     「なんとなく気持ちの悪い違和感のある表紙にしたい」というリクエストでした。
 

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編:この本の発売を記念してサイン会を開催しますが(2012年8月18日)、
  今までのイベントで印象深かった思いでなどありますか?

ヤマシタ:今年の春に仙台でサイン会がありましたが、
     そのときに「地震のあった夜にコンビニで漫画を見つけて読んだ」
     「避難所で皆でまわして読んでいた」というお話が聴けたことが
     自分にとってとても大切なひとつの指標になりました。




●近況エトセトラ

編:最近はまっているものがあれば教えてください。

ヤマシタ:BBCドラマ『SHERLOCK』にどハマりしました。
     英語の勉強をしようと思います。

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SHERLOCKにハマったので携帯電話をそれ仕様にしました。
 

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ケースも同じく作りまして。
 

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電子レンジはApple社製です。(シールを貼っただけです)

編:ご自身で作られるご飯メニューで好きなものは何ですか?

ヤマシタ:好き、というか、大量に作って冷凍しておいて
     原稿作業中に食べるのが楽、という理由でカレーや牛丼をよく作ります。
     丼ものが好きで楽なので、天丼カツ丼親子丼などよく作ります。
     常備しておいて便利なのでセロリの甘酢漬けです。

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 携帯の中を探したら飯の写真がありました。ナポリタンですね。
 

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担々麺ですね。この夏はセロリばかり食べていました。
 

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最近、餃子を包む部活を結成したので部ポロを作りました。
 

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その餃子の部会です。乱痴気騒ぎですね。

編:「ひばりの朝」はあとがきを入れていないため、ヤマシタさんの単行本恒例の
  制作中のBGMは明らかにされていませんが、何かBGMにした曲はありますか?

ヤマシタ:スチャダラパー『ライツカメラアクション』、m-flo『Ex-boyfriend』です。
     そういえばいちばん最初の着想は『Ex-boyfriend』の
    「まさかそんなに年下だとは」という歌詞
からでした。


編:ありがとうございました。フィール・ヤング読者さんへのコメントをお願いします。

ヤマシタ:『ひばりの朝』、お元気のあるときにお読みください。
    私もそうします。

編:1巻と同時発売のフィール・ヤングはヤマシタ先生が表紙&巻頭を飾るほか、
  特製のクリアファイルも付録でついています。
  Don't miss it!!

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フィール・ヤング編集部ブログ

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(取材:2012年8月某日)