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「午前3時の不協和音」発売記念、ねむようこインタビュー!
「午前3時の無法地帯」の連載開始から約4年。
フィールヤングの大人気シリーズとなった「午前3時」も
今回のスピンオフ作品集「午前3時の不協和音」にて見納めです。
シリーズ8冊目。ラストを飾る1冊について
ねむ先生にインタビューしちゃいました!


書店用POP
【story】
鬼営業・輪嶋に訪れた恋の予感、堂本と真野の別れ話の顛末、
ももことたまこ、ふたりの〝今〟など、読切り形式で綴った
スピンオフ5編に加え、各話の描き下ろしエピソードも収録!
「午前3時」シリーズ、ファン待望のスピンオフ作品集。
編集部(以下、編):シリーズ完結おめでとうございます!&お疲れ様でした。
今回はスピンオフ作品ということで、普段の連載とは
色々違ったかと思うのですが、執筆されてみていかがでしたか?
ねむ(以下、ね):ありがとうございます。
スピンオフの作業は、単純にすごく楽しかったです。
編:スピンオフの楽しかったところ、逆に難しかったところなどありますか?
ね:自分の漫画を自分で二次創作しているみたいで楽しかったです。
今までずーっと描きたくてもなかなか機会がなかった
脇キャラたちのエピソードをやっと描けてすっきりしました。
難しかった事は特になかったです。
編:今回の5作以外のキャラで描いてみたいエピソードなどはありますか?
ね:パチンコべガスの店員でアキホの同僚でもある
なつみちゃんのエピソードを描いてみたかったです。
あとは高校生の時のたまこの話とかも描いてみたかったです。
地味な話になりそうですが。w
宮下がダイエットに励む話とかも面白そう。
編:今回の5作でお気に入りを選ぶなら?またその理由はなんですか?
ね:【きのうと今日とそれから】
ホントのホントのエンディングなので、私にとってやっぱり特別です。
エンディングというよりは「永遠のto be continued....」という感じですが。
ひゅーかっこいい。
編:今作中でお気に入りのシーンがあれば教えて下さい。

ね:午前3時シリーズ全編を通して、社用車のフロントのとこに置いてある
ガラクタの中の、尻を出しているウサギが気に入っています。

あと、【大人の事情】の扉絵が気にっています。色々憶測を呼んだイラストでした。

最後に。【きのうと今日とそれから】の柿が、上手に描けたので気に入っています。
編:【ガゼルのたてがみ】について。
輪嶋さんでこのお話を描こうと思った理由を教えて下さい。

ね:いつもみんなから恐れられている輪嶋さんだけど、
彼には彼の事情があるし、人知れず頑張ってるし
ストレスも抱えてるってことをどうしても描きたかったんです。
どうしても悪者にしたくない人でした。
編:【empty heart】について。
アキホのお相手としてアノ人を選んだ理由とは?

ね:理由は特にないです。そうなるのが自然の流れだったんだと思います。
編:【大人の事情】について。
理想的なカップルに思えた堂本と真野ですが、
そもそもこの2人の危機を描こうと思ったのは何故ですか?

ね:危機はきっとどんなカップルにもあるんだと思います。
問題がないなんてことの方が不自然だから、
ちゃんと危機を描く事でもっと自然な、もっと可愛らしい2人を見てもらえると思いました。
編:【ウェディングマーチ】について。
ねむ先生は瀧さんと結婚したいですか?

ね:全くしたくないです。
あんな何考えているか分からない人、絶対イヤです。
彼は会社の同僚ぐらいが、きっとちょうどいい。
編:【きのうと今日とそれから】について。
すばらしいラストエピソードだったと思います。
作中モノローグをナシにしたのには何か理由がありますか?


ね:このエピソードは、自分の中で本当に特別でした。
連載を終えて、この2組、というか、ももことたまこは
幸せでいてくれなければ今までの事が全部嘘になってしまうと思ったんです。
そういう幸せの片鱗を、私自身が確認したかったんです。
それは、通りすがりにチラっと隣の部屋をのぞき見るような、
そんな些細な感じでいいと思いました。
だからモノローグを排除して、ちょっと距離を置いたところから
見守るような感じで読んでもらえたらいなぁと思ったんです。
編:午前3時シリーズ完結を迎えてのお気持ちをお聞かせ下さい。
ね:安堵と一抹の寂寥感と、やっぱり安堵です。
編:シリーズ8冊。お気に入りのカバーイラストはどの巻ですか?
ね:無法地帯の2巻と危険地帯の3巻がお気に入りです。

午前3時の無法地帯2巻

午前3時の危険地帯3巻
【新連載について】
編:新連載「トラップホール」について。どんな作品にしていきたいですか?

1話目巻頭カラー
ね:たぶん、そんなにハッピーな物語ではないと思うけれど、
エネルギッシュなお話にようと思います。
読んだ人に「バカだな~」って笑われながらも愛してもらえるような、
バカバカしくて、でも憎めない物語にしたいです。
愛して・・・下さい。
編:「トラップホール」を描こうと思ったきっかけなどあれば教えて下さい。
ね:私自身、すっっっっごく辛いことがあった時に
「あ、今なら私、すっっっっごく辛いことがあった人の気持ち描けるな」って思ったので
描いてみたくなりました。
編:今後、どんなところを楽しみにしていて欲しいですか?
ね:毎回エロエロです。(嘘)
編:弄ばないで下さい!(笑)では、最後にフィーヤン読者にメッセージをお願いします!
ね:午前3時シリーズを可愛がってくださって
本当に本当にありがとうございました。
みなさまの応援にいつも支えられていました。
今月号から新連載が始まりますが、みなさまに楽しんで頂けるよう、
私自身もめいっぱい楽しんで描こうと思います。
一緒に盛り上がって参りましょう。よろしくお願いいたします☆
ねむようこ先生、ありがとうございました!
新連載「トラップホール」どうぞご期待下さい!!愛して下さい!!!!
(取材:2012年5月某日)