ねむようこ先生の大人気連載『トラップホール』がついに完結!
どん底オンナの這い上がりデイズはどこに着地するのか!?
そんな最終4巻の発売を記念して、ねむ先生にインタビュー☆
今だから話せるお話を、たくさん伺いました。

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本体価格933円+税

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書店用POP

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【「トラップホール」4巻について】
編:「トラップホール」4巻発売おめでとうございます!
  ついに最終巻。今のお気持ちを一言で教えてください。

ねむ:なんとか無事に(?)最終巻までたどりつけて、
   ただただホッとしております


編:4巻の中のベストシーンを教えてください。

ねむ:19話、ハル子が誰もいないアトリエで
   脚本を読むシーン
が気に入っています。

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▲月明かりが印象的なシーンです。

   あと、ベストシーンではないのですが、
   気になっているのが21話の乾杯のシーン
   私の漫画の中で何度このアングルの乾杯が描かれた事か…。
   もっと新しい乾杯シーンを生み出したいです。

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▲このビールは美味しいに決まっている!

編:4巻の中でお気に入りのセリフがありましたら教えてください。

ねむ:「満員電車にネズミ花火を投げ込んだみたいな騒ぎで…」(21話)
   そんなことしたら本当に大騒ぎだなぁ。と、自分でもなんか妙に納得の表現でした。

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▲…ってどんな騒ぎ!? ぜひ単行本でお確かめを!

編:4巻の扉絵の中でお気に入りのものがありましたら教えてください。

ねむ:21話の扉絵が気に入っています。
   久々にアグレッシブなハル子が好きです。ロック!(ウクレレだけど)

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▲ハル子、攻めてます!

編:今までの展開をすべて包み込む素晴らしいラストだったと思います!
  ハル子が劇団の中で経験することや最終的な選択を決める上で、
  悩まれたところや、逆にずっと決めていたことなどありましたら教えてください。

ねむ:何も決めてませんでした。ずーっとずーっと常に悩みっ放しでした。
   特にいつも悩んでいたのはまーさんとサイトーさんのヒゲの描き分けです。
   どっちがどうだったか分からなくなるんです。

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▲まーさん(左)、サイトーさん(右)
サイトーさんの方がややもっさりなイメージです。


編:4巻では、劇団オポッサムズのお芝居が上演されるところが描かれました。
  劇中劇はねむ先生の作画への気合いを特に感じたシーンでしたが、
  難しかったところや、描いていて楽しかったところなど教えてください。

ねむ:舞台衣裳を考えるのがすごく難しかったです
   漫画で映える衣裳と舞台で映える衣裳は、当たり前ながら全然違うので、
   漫画で映える舞台上で映えてる衣裳を考えるのがすごく難しかったです。
   こういう時に専属スタイリスト欲しいと心から思います。

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▲舞台の一部をチラリ!歩の衣装は「カワイイ!」という反響多数でした。
他のスタイリングも要チェック!


編:劇団オポッサムズの皆は個々にキャラが立っていて、
  読者さんの人気も高かったです。作中では出てこなかったけれど
  名前や設定が決まっているキャラなどがいましたら
  こぼれ話を教えてください☆

ねむ:メイさんはみんなにメイさんと呼ばれていますが、本名はメイではありません
   名字が中村なのでメイさんと呼ばれているのです。
   まーさんも多分本名じゃないと思う。
   だいたい本名を名乗っている人があの劇団に何人いるのだろうか…。

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▲中村さんでしたか。

編:単行本カバーについて教えてください。
  シリーズラストを飾るにふさわしいハル子の表情が印象的な4巻。
  思い入れのあるポイントや、読者さんに見ていただきたいところなど教えてください。

ねむ:最終巻のカバーは結構悩んだのですが、ハル子には明るい表情をしてもらいました。
   鎖を断ち切って前を向いて歩いてほしいという気持ちを込めました。
   自分が縛られてると思っていても、力を込めてみれば案外その鎖は
   簡単に切れるんだよという事です。
   嘘ですごめんなさい。完全にこじつけです。単純に紙の鎖が可愛いので使いました。
   タイトルの鮮やかな黄色に映える色にしたいと思って着色しました。
   綺麗だなと思ってもらえたら嬉しいです。


編:すごくいいコメントいただきましたよ…。こじつけだっていいじゃない!

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▲色とりどりの紙の鎖が映えます!

編:最終回の原稿を描かれてからしばらく経ったかと思いますが、
  シリーズを振り返ってのご感想や、
  今ハル子や槇に言ってあげたいことなどを教えてください。

ねむ:とにかく大変な連載でした。
   思っていた以上に29才の失恋はこたえました
   29才の失恋を笑ってネタに出来るほど私の精神力は強くありませんでした。
   なので、ハル子と一緒に右往左往。
   どうしようもない友達を励まし、
   叱り続けるような気持ちで描いていました

   友達だから途中で見放すわけにもいかないし、どうやったら明るい方向に
   歩き出せるのかものすごく悩みました。もうこりごりです。笑
   付き合いきれない。笑
   だからハル子にはこれからは自分の足でしっかりと歩いて行ってほしい。
   その上であの2人に言いたいのは「ここがゴールだと思うなよ。」
   の一言です。

   この作品はどのキャラクターもそれなりに嫌われていたのですが(笑)
   どのキャラクターも嫌われる理由が良くわかるので、何も言えませんでした。
   でも、金子さんが嫌われるのはなんだかちょっと悲しくて…。
   不器用で他人を享受できなくて嫌われて…って、
   一番共感するキャラクターでした
   私は彼女の不器用な生き方が結構好きです。

   本当にどうしようもないバカな可愛い漫画になりました。
   イラつきながら、でも憎めないって思って頂けたらとても嬉しいです。


編:編集部では金子さんへの共感度、すごく高かったですよ!
  読者さんにとっても、ハル子は「どうしようもない友達」なのかも。
  結末をしっかり見届けてあげてください!

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【ねむ先生の近況について】

編:最近のハマりものを教えてください。

ねむ:相変わらず多肉植物にハマっています
   最近は雑草を育てる事も始めましたが、多肉植物より全然難しいです。
   それと…某自転車部漫画にハマっています。アブゥ…



編:コト&トランプの最近の写真がありましたらぜひ見せてくださいー!

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▲コト
 

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▲トランプ

ねむ:変な顔ですね。

編:かわいいですよ!

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【新連載「三代目薬屋久兵衛」について】

そして「トラップホール」4巻と同日発売のフィール・ヤング9月号からは
ねむ先生の新作が連載開始!

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編:「三代目薬屋久兵衛」は
  祖父の漢方薬局を継ぐべく修行中の女の子のお話ですが、
  このお話の着想はどこから…?

ねむ:次の連載は好きなものしか描かない!と決めていました。
   私の好きなもの…女の子…おじいいさん…薄暗い雑居ビル…植物…少女漫画!といった感じで
   繋がっていきました。(たしかそんなんだったと思う)


編:新連載にあたっての意気込みをお聞かせください!

ねむ:がんばります!(振り絞るような声で)

編:では最後に、フィーヤン読者へメッセージをお願い致します。

ねむ:トラップホールにお付き合い頂きありがとう御座いました。
  「三代目薬屋久兵衛」も皆々様に愛して頂けるよう
   丹誠込めて作って参る所存です

   どうかどうか御贔屓に。

   あと熱中症にご用心!


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ねむ先生ありがとうございました☆
新連載「三代目薬屋久兵衛」は表紙&巻頭カラーでスタート!
新ヒロイン・三久への応援もどうぞよろしくお願いいたします!

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(取材:8月某日)