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三原ミツカズ 「死化粧師」6巻発売記念インタビュー!
亡くなった人の遺体を、生前の姿に近づける処置を施す技術・エンバーミング。
そんなエンバーマー・間宮心十郎の足跡を、丁寧な心理描写と美麗な
筆致で描いた「死化粧師」は、フィーヤンでも大人気連載中!!
お待ちかねの第6巻の発売を記念し、お仕事場や6巻の制作秘話を
チラリ伺っちゃいました!定価980円
漫画家生活について
編集部(以下編):まずは先生のお仕事机まわりを。
編:画材も是非。
編:お気に入り、こだわりの画材はありますか?
三原:主線を入れているマーカー類でしょうか。
引く線によってメーカーや太さ(0.03〜0.3まで)を色々使い分けています。
編:原稿の制作作業の中で、好きな作業は何ですか?
三原:ベタやトーンなどの仕上げです。
編:では、苦手な作業は?
三原:ネーム。これが1番時間がかかります。
プロット。ネームの前段階の作業です。
ネーム。心十郎の告白のシーンですね!
『死化粧師』について
編:6巻は紫を基調にしたインパクト大なカバー。
このカバーの原画をチラリ見せちゃいます。



デザイナーさんが、このイラストからデザインを組んでいきます。
編:出来上がった装幀についていかがですか?
三原:実はカバーには法則性があって、前巻で使われた色が次の巻にも使われています。
これはデザインをお任せしているnoteの芥さんの案で、5巻のオレンジも6巻の紫に
映えていて、とても格好いい仕上がりになっていると思います。
5巻のカバー。
編:毎巻、カバーをめくると美麗なカラーが挟まっている仕様の死化粧師。このカラー
は何で塗ってらっしゃいますか?
三原:コピックというカラーマーカーです。
編:6巻では、新キャラが活躍。前巻から登場の監察医・羽尾さんが、本格的に心十郎や
アズキと絡んできましたね。それに女性エンバーマー・山根紗矢さん。
先生にとって、描きやすいキャラ、描きにくいキャラというのはありますか?
三原:1番描きやすいキャラは心十郎です。
一見ノーテンキに見えて、重い過去や暗い性格を持っているキャラは描きやすい。
逆に描きにくいのはアズキや羽尾。
2面性がなく、まっすぐな性格は私自身憧れは強いのですが、描くのは難しいです。
編:作画上で気をつけていることはありますか?
三原:毎回、エンバーミングされた後の遺体の見せ方には気を遣いますね。
どうしても同じ印象になりがちなので。
編:雑誌掲載時のカラー扉で、気に入っているものはありますか?
三原:3巻のembalming 14
6巻のembalming 35
単行本収録時にはカラーを白黒に描き直したり他の絵を描き下ろしたりしてるので、
実はお蔵入りしているカラーがたくさんあります。
編:単行本派のみなさんは、あの美麗なカラーが見れなくて損していると思います(断言)。
embalming 14。目を見張るほど美麗…!原画でお見せできないのが残念。
embalming 35。このイラスト、担当も好きです。雑誌掲載時は「Amazing grace」の歌詞を
デザインに敷くというデザインで、格好いい巻頭カラーでしたね。
編:そして、今巻の影の目玉と言いたくなるのが、2003年掲載の恋路番外編(6巻では
embalming.32として収録)。待っていたファンも多いのでは?
三原:今までページ数の関係などで入らなかったのですが、個人的にはとても好きな話です。
いつもの死化粧師とは少し毛色が違いますが楽しんでいただければ。
編:ありがとうございました!最後に読者の方へメッセージをお願いします。
三原:いつも読んでくださり、ありがとうございます。
死化粧師はこれから佳境に入っていきますが、ぶっちゃけてしまうと最終回の構想が
2パターンありまして、どちらに展開するか迷い中です。
どんなエンディングになるのか想像しながら読んでいただけると嬉しいです。
編:インタビューありがとうございました!
最終回を迷い中と気になるコメントにドキドキですが、
「死化粧師」はこれからどんどん盛り上がっていきます! お読みのがしなく!!!
取材:11月某日