おかざき真里先生の大人気連載
「&ーアンドー」最新刊、第6巻が絶賛発売中です!

&_cover1.jpg  定価980円

【あらすじ】
昼は医療事務として働き、夜はネイルサロンを開いている薫は
19歳年上の医師・矢飼と恋愛関係に。
そして院内で立ち上げる新設部署の医師事務スタッフに名乗りを上げ、
新たな資格取得に励み出した。

一方、矢飼は自分の過去や年齢差が枷となり、
薫との関係を深めることに逡巡を見せていたが
彼女から向けられる真っ直ぐな愛情に胸を熱くして—––。

そんな折、ネイルサロンにひとりの客が訪れる。
矢飼の知り合いだという女性・清水は薫に対し、辛辣な"正論"を振りかざして…。

愛を深めていく薫と矢飼に忍び寄る影
—––
新たに芽生えた不穏の種は、2人の心を掻き乱し…?



ますます目が離せない展開を見せる第6巻。
発売を記念して、おかざき先生にインタビューを敢行しました!


作品やプライベートの近況についてなど、
興味深い回答が満載です。

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◆「&ーアンドー」6巻について◆

(編集部=編 おかざき先生=お


編:単行本6巻発売おめでとうございます!
  6巻をずばり一言で表現すると、どんな巻でしょうか?
 
お:「折り返し」……でしょうか。
 

編:いよいよ後半戦に突入!といった感じですね。
  それでは6巻の中で、お気に入りのシーンがありましたら教えて下さい。
 
お:Number.32の「皮はとってください」と台所に立つ矢飼と薫の背中の2ショット……かな。
  ヘビーな方向にものがたりが動き出したのでこういうのを描いて一息ついていました。

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▲「&」6巻、Number.32より

 編:確かに、矢飼先生の意外な一面にほのぼのしちゃいました。
  では6巻の中で気に入っている、思い入れのあるセリフやモノローグなどありましたら
  教えて下さい。
 

お:う、うーんなんだろう。
  シロちゃんの台詞、「正しさはひとつじゃないですよ」


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▲「&」6巻、Number.33より

 編:このシロちゃんのシーンには、キュンとしちゃった人も多いのではないでしょうか!

  

編:続きまして、6巻に収録されているお話の各カラー扉についてご解説願います。
 (単行本ではモノクロなのが残念!)



◆Number.31について◆

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▲Numbe.r31/フィール・ヤング2013年2月号掲載        ▲Number.30/フィール・ヤング2013年1月号掲載


お:これはNumber.30と対になっています。
  宮尾登美子さんの小説が好きで…その世界観をちょっとイメージして描いてみました。


※編集部注※
こちら(↑)はフィール・ヤング掲載時の扉です。単行本6巻におけるNumber.31扉は、
フィール・ヤング2013年2月号表紙イラスト(↓)に変更しております。
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▲フィール・ヤング2013年2月号表紙イラスト



◆Number.32について◆

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▲Number.32/フィール・ヤング2013年3月号掲載

お:透明水彩の一発勝負の絵です。
  
度胸がいるので私の中ではいちばん難しい描き方です。



◆Number.33について◆

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▲Number.33/フィール・ヤング2013年4月号掲載

お:何を描こうか迷い過ぎてツイッターでお題を募集したのでした。
  いちばんにお返事くださった方の「キャラがみな正装しているところ」というのを描きました。
  お題があると描きやすいです。

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編:さて、紺野・清水・育と、薫以外の女性キャラにもスポットが当たっている第6巻。
  そんな魅力的なサブキャラクターたちについても、お話をお伺いしました。


【清水について】


編:矢飼のかつての恋人・真由美の妹であること以外、謎に包まれている彼女。
  薫に対しての辛辣な対応や、矢飼に対する意味深な態度が非常に気になります。
  現時点で語れる範囲で結構ですので、彼女のキャラクターについてお聞かせ下さい。

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▲「&」6巻、Number.29より

お:今、どこまで彼女を見せようかで悩んでいます。
  たぶん物語の中で唯一「負」のキャラになると思うので。
  「負」なんですけれど彼女の中では正義というか、……描き方が難しいです。

 


【紺野について】


編:5巻から登場している薫の同僚・紺野さん。
  6巻では薫との更衣室での会話シーンや、彼女の過去に迫るエピソードなど、
  彼女のキャラクターを掘り下げる内容が描かれておりますが、
  「紺野」というキャラクターの誕生のきっかけ、思い入れなどがありましたらお聞かせ下さい。

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▲「&」6巻、Number.29より

お:薫とはまた少し違う「不安定」を背負ったキャラクターを描きたいなと思いました。
  
  同じ職場でなければ語り合うこともないタイプ、職場を離れてしまうと会うこともないタイプだけれど、
  同じ職場というだけでかなり深いところで共感してしまうことってあるんじゃないかな、と思って。

 


【育について】


編:これまでは計略的でしたたかなイメージが強かった彼女ですが、6巻では他の一面が垣間見えた気がします。
  初登場の3巻発売時のインタビューでは育を「しっかり大地に根を張った女の子」と表現されていましたが、
  ストーリーを描き進められる中で、このイメージから何か変化はありましたか?

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▲「&」6巻、Number31より

お:育に関してはぶれないです。
  大地にふんばっている子でも(ふんばっているからこそ)
  泣きそうになることあるよね、と思って描きました。


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 編:この3人をはじめ、個性豊かな女性キャラクターが登場しますが、
  おかざき先生が一番自分に近いと思うキャラは誰ですか?
  また、お気に入りだったり、特に思い入れがあるキャラがいたら教えて下さい。
 

お:特に誰か一人というわけではない……と思います。
  各キャラの「悪い部分」は自分に似ていると思います。
  
  育の強情なところとか、紺野の不安定なところとか、
  清水の他人の中に土足で踏み込むところとか…。

 
編:短所が似てしまうという所が面白いです!
  
  さて、お次は6巻のカバーイラストについてお伺いします。
  今回は「金魚」と「蓮」がモチーフとなっていますが、
  この2つにされた理由をお聞かせ下さい。
 

お:金魚はずっとモチーフにしたくて、今回発売が初夏だったので描きました。

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◆おかざき先生の近況について◆



編:続いてはおかざき先生の近況についてお聞かせ下さい。
  ずばり!最近のマイブームは何でしょうか?
 
お:ピラティスをはじめました。
  とある作家さんが
  「漫画家が歳をとって絵が崩れるのは姿勢が悪くなるから」
  とおっしゃっていて、……ほんとうに一日中座りっぱなしなので少し身体を作らなきゃ、と思って。


編:姿勢が作画に影響するなんて…! 目から鱗です。
  先日Twitterで唐揚げについてつぶやかれたり、脱力おむすびの写真をアップされたりしていましたが、
  おかざき先生の得意料理を教えて下さい!
 

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お:料理は苦手なんです実は。
  なので脱力おむすびのように「おもしろく」しようと 笑。
  あ、でも夏につくる「トウモロコシの炊き込みご飯」はおいしいです。
  簡単で誰でもできるやつですけど。


編:仕事にお家のことにお忙しいと思いますが、
  もし丸一日ぽっかり何もしなくて良い日ができたら
  何をして過ごしますか?
 

お:なんだろう…麻雀!


編:さすが(?)おかざき先生です(笑)。
  最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
 

お:今巻で舵を切りました。
  ハンドルさばき悪くヨタヨタ進んでいきますがどうぞ見守ってください…。
  よろしくお願いいたします。



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おかざき先生、ありがとうございました!
夏の始まりを思わせるキュートな薫が表紙のフィール・ヤング7月号も
絶賛発売中!!
こちらには「&」が巻頭カラーで登場☆


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単行本6巻と併せてお楽しみください。

(取材:2013年5月某日)