おかざき真里先生の大人気連載

『&ーアンドー』がついに完結!

最終巻となる8巻が絶賛発売中です。


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定価1008円

薫が帰りを待つ矢飼の部屋を訪れたのは、薫のネイルサロンの客・清水だった。
矢飼の“知り合い”だと言っていた清水は、
なぜか「ずいぶん前に失くした」はずの部屋の合鍵を持っていて…。

彼女から矢飼との“関係”について聞かされた薫は、
帰宅してきた矢飼の手をふりほどき部屋を飛び出し—―!?

大人気ラブストーリー、堂々の完結巻!

看護師・美由起とおひとり様女子・紺野の恋愛模様を描いたスピンオフ番外編も収録!

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また、フルカラーのほのぼの家族エッセイ
『ひねもす暦 さくら編』も同時発売となりました。


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定価972円

漫画家のママと、しっかり者のお姉ちゃん、
わんぱく盛りの小学生男子、甘えん坊の末っ子、そしてパパ。
日々成長中の子どもたちと送る毎日は、目からウロコの発見と、
温かな幸せに満ちています。

おかざき先生が過ごす、
5人家族の四季の彩りあふれる日々を描いたオールカラーエッセイ!

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『&』8巻と『ひねもす暦 さくら編』、
2冊同時発売を記念して、おかざき先生にインタビューを敢行しました!
今回もボリュームたっぷりでお届けします☆



〈『&ーアンドー』8巻について〉

編集部(以下、編):完結巻となる8巻発売おめでとうございます!

おかざき真里先生(以下、お):ふひー。ありがとうございます。
 

編:さっそくですが、8巻の中でお気に入りのシーンがありましたら教えて下さい。

お:描きおろしました車が流れているシーン。
  夢の中の再現、というのをはじめてやりました。
  (※これは後ほど詳細供述)

  あと、矢飼とシロが最終回カフェで言い合っているシーン。
  これは最初から最終回はこうしよう、
   できれば主人公の薫が一切出てこないものにしたいと
   ずっとずっと思っていてようやく描けました。

  リュック・ベッソンの「ニキータ」で、ラスト、
  ニキータと関係のあった男二人が去ったニキータのことを
  語り合っているシーンが大好きで大好きで…。無事描けて感無量です。



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▲ Number42(最終話)より


編:なんと、最終話のあのシーンは初めから決まっていたとは…。
  まさに初志貫徹(?)ですね!
  では引き続き、8巻の中で気に入っている、
  思い入れのあるセリフやモノローグなどありましたら教えて下さい。
  
お:描きおろしました「理解というのはおしまいと~」のモノローグ。


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▲ Number41より


編:このシーンはまるで2人の心象風景のようで、胸に迫るものがありましたね…。
  他にはいかがですか?

お:最終回の「ウソだよ、つきあっちまえ」。

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▲Number42(最終話)より


編:この矢飼先生の横顔に様々な想いがつまっているようで、思わずキュンとしちゃいました。
  
  続いて8巻収録分のカラー扉(Number41・42)について、制作裏話など、ご解説お願いします。
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▲Number41 扉絵


お:Number41、予定になかったのですが急遽いただけることになったカラーページです。
  頭のなかはもう最終回の気分でいっぱいでしたので、回想シーンのような扉絵になりました。


編:編集部内でも、2人の幸せそうな姿が切なすぎる…! と評判でした。


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▲Number42 扉絵



お:Number42、実は『&』の扉絵は時々童話などから題材をもらっていて
  (No.22 は「人魚姫」、No.10 は「ふたりのイーダ」、No.18 は「不思議の国のアリス」)

  最終回は「竹取物語」。

  最終回は「ダメ男二人のところに女の子がやってきて、そして去っていきました」
  というエピローグにしたくて。なので「竹取物語」なのです。



編:本編のクライマックスといえるNumber41ですが、
  コミックス化にあたりフィーヤン掲載時より加筆修正をされていますね。
  そうなるに至った経緯など、お聞かせ下さい。

お:Number41はものすごく悩んで…描くべき内容をまずざーーーっと箇条書きにして、
  できるだけ削って削って、ぎりぎりまで削って描いたのが雑誌掲載分だったのですが。

  掲載された後に夢を見たんです、Number41を読んでいる夢。
  
  もう台詞もコマ割りも貼ってあるトーンもバッチリ見えるくらいの夢で、
  起きてすぐネームに再現してみました。

  どうやらそれは無意識に頭の中で完成させていたシーンらしく、
  理性で削っていたのですが夢の中に出てきたんですね。
  それで、ああこれは描いてみよう、と。
  夢の中の再現をするって初めてで、
  しかも自分の無意識かもって思うとなんだかものすごく面白かった。



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▲ Number41より

編:おおお…。それはまさに天啓?またはおかざきさんの深層心理…?
  いずれにしても何かに導かれるような、「描くべくして描いた」という感じですね~。

  引き続きNumber41からの質問です。
  作中で八木重吉さんの詩を引用されていますが、
   以前から八木重吉さんがお好きだったのですか?

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▲ Number41より

お:はい。特にこの詩は、うなりやべべんさんが歌にもしていて大好きでした。
  『サプリ』を描いたときもラストのころはずっとこの歌が頭の中を流れていました。


編:今巻はスピンオフ番外編が2本も収録されていますが、
  それぞれの主人公に美由起・赤坂カップルと紺野を選ばれたことに理由はありますか?

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▲Extra1とExtra2の扉は対になっているんですね!



お:ラストに向かう中で本編にはなかなか入れれなかったので…。
  赤坂先生と紺野さんは人気がありましたので。



編:紺野さんの番外編、とっても意外な人物が登場しますが、
  これっておかざきさんの中では想定内? だったのでしょうか。

お:はい(笑)。
  薫と矢飼のように考えて考えて別れるっていうのもあると思うのですが、
  ひょんなことから出会いもあるよな、恋愛っていろいろだよな、って思って。


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▲Extra2より

編:気になる“意外な人物”はぜひコミックスでご確認下さい~!
 
  さてさて、お次はカバーについてお聞かせ下さい。
  今回は花&波紋のモチーフに、“誰か”と手を重ねる儚げな薫が印象的です。
  このイラストに込めた想いを教えていただけたら…。



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お:デザイナーさんの指定どおりに描いてみました。
  このインタビュー受けている時点で完成されたものは見ていないのですが、
  どうなったんでしょう、わくわくします。

  毎回絵を先に投げたり、デザイナーさんから提案があったりして、あとはお任せです。
  表紙はいつも、よい緊張感の仲でデザイナーの小林さんとキャッチボールさせていただけました。
  「装丁がすき!」と読者の方にも言っていただけました。



編:4年間に渡る連載、本当にお疲れ様でした~。

  ずばり、『&』はおかざき先生にとって、どのような作品でしたか?

お:なんでしょう…深いところを掘っていくような…そんな感じでした。
  出てくる職業が、医者・ネイリスト・プログラマ・医療事務・医師事務と多岐に渡り
  取材が本当に大変でした。
  ご協力してくださったみなさまに感謝しております。


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 〈『ひねもす暦 さくら編』について〉

編:おかざき先生の家族エッセイも第3弾!
  1年と8ヵ月ぶりの新刊となりますが、3人のお子さんの成長ぶりについて教えて下さい。

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▲向かって右から、長女マオちゃん・長男ヒロくん・末っ子ソラちゃんです。


お:少しもとまることなく毎日毎日成長しています。
  それを3人分眺めているだけで本当にすごい体験です。
  
  お兄ちゃん・おねえちゃんはだんだん自分の友達や自分の空間を大事にし始めました。
  一番下のソラはまだまだ甘えたです。



編:おかざき先生がご家族で過ごす時間で、幸せを感じる時、嬉しくなる時は、どんな時ですか?

お:ごはんを一緒に食べているとき、

  子供たち「お母さん、『美味しいですかー?』って聞かないの?」
     私「美味しいですかー?」
  子供たち「はあああああああい♪」

  という会話をしているとき。
  一緒に寝たり、一緒にお風呂に入ったりしているとき。



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▲それはそれは賑やかな食卓なんでしょうね♥


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〈最後に…〉

編:読者へのメッセージがありましたらお願いします!

お:両方ともこれでおしまいです。
  今まで本当にありがとうございました。

  皆さまと一緒だったので最後まで走ることができました。
  楽しんで読んでいただけましたら本当にうれしいです。
  
  今後もがんばりますのでどうぞよろしくお願いいたします。


編:おかざき先生、ありがとうございました!
  そしてお疲れ様でした~!!



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『&』は終わってしまいましたが、
同日発売のフィール・ヤング5月号には雨宮まみさん原案によるスペシャル読切り
「ずっと独身でいるつもり?」が掲載されています!

こちらも要チェックですよ☆


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(取材:2014年3月某日)