フィールヤングの大人気作「午前3時の危険地帯」がついに完結!
最終巻となる4巻の発売を記念して、
ねむようこ先生にインタビューを敢行致しました!!

kiken4_cover.jpg定価980円


書店用POP

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【story】
堂本に気持ちを知られたショックから、たまこは富山の実家に逃げ帰ってしまう。
翌朝、そんなたまこを迎えにやって来た宮下は「やっぱり私なんか…」と
涙を流すたまこを優しく励ます。
一方、そんなふたりの関係を不安に思うアキホはーーー?
それぞれが自分の想いに向き合い、一歩踏み出す最終巻!

「午前3時」シリーズ2nd、堂々完結。
地味系メガネ女子の大冒険のゴールをお見逃し無く!




☆以下インタビュー
編=編集部
ね=ねむ先生

編:今回もインタビュー、よろしくお願い致します。
  まずは完結、おめでとうございます!無法地帯スタートから3年5ヶ月。
  連載デビューにして、長期連載となった本作。終えてみていかがですか?

ね:3年間、あのキャラ達のことを考えるのは生活の一部になっていたので、
  スピンオフも含め、もう終わってしまうのだと思うと、やはり寂しいですね。
  でもやりつくしたと思っているので、清々しさもあります。


編:最終回への流れは最初から決めていたのでしょうか?

ね:ホントのラストのラストは最初から決めていました(たぶん)。
  でも途中の流れは全然予想してないです。
  いつもそうです。


編:鮮やかな山吹色と水色が目に飛び込む素敵な1冊となりましたが、
  最終巻がお手元に届いた時の感想を一言!

ね:届いたよ!本が届いたよー!おかーさーーーん!

編:「午前3時の無法地帯」1巻から、計7冊。並べてご覧になった感想はいかがですか?

ね:まさか7冊にもなるとは・・・。

編:ももこ、たまこ、と主人公のキャラクターで注意した点、意識した点などありますか?

ね:ももこは比較的、行動や言動が私自身に近いので
  動かすのが楽だったのですが、その点でたまこは難しかったです。


編:地味系メガネ女子・たまこは最後まで、基本的にはボーイッシュな
  スタイル(服装)を貫きましたが、描く際に大変なことなどありましたか?
  また、たまこにおめかしをさせるとしたらどんな格好をさせたいですか?

ね:ボーイッシュというか、あれは単純にファッションに興味がない人の服装ですね。
  ボーイッシュというこだわりがあるキャラならもうちょっと、
  いろんな可愛い服を着せてあげられたのかも。
  ももこのときは毎回可愛い服を着せなければと悩みましたが、
  たまこはたまこで、服に興味ない人の服ってなんだ?と悩みました。
  たまこにオシャレをさせるなら体操着を着せたいですね。(もちろんブルマ)
  一度、落書きで着せてみたらめちゃくちゃ似合ってました。


編:にっ似合いそう…!でもそれっておめかしなんでしょうか……。(ドキドキ)


編:主人公の身近さはもちろん、個性的な登場人物が
  魅力のひとつにあげられますが、「この人を主人公で連載してみたい」と思う
  キャラクターは誰ですか?また、どんなストーリーを描きたいですか?

ね:輪嶋さんで連載してみたいですね。 
  昼間バリバリ働いている営業マンの、夜の本当の姿とか、歪んだ母親への思いとか、
  歪んだ性癖とか、とか。(怒られそう・・・)


編:怒られないですよ!たったぶん!(笑)
  ところで、たまことねむさん、似ているところがあるとすればどんなところでしょうか?

ね:今気づいたけど、全然似てないですね。
  たまこは弱そうに見えて、ものすごく我の強い子だと思います。
  わたしはへにゃへにゃなので。
  あえて似ているところを挙げるとすれば、靴です。

編:4巻のなかから選ぶ!一番好きなシーンは?(理由もぜひ)

ね:うーん、4巻は好きなシーンが多いので困りますね。
  それでもあえて挙げるなら、堂本さんがたまこの気持ちにお返事するシーンですね。
  あれは、みんなの気持ちが報われた場面だと思うのです。
  お恥ずかしながら描いていて涙が出ました

 

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堂本がたまこに真摯に答える名シーン!

  あと、たまこのお母さんが出してくれる豆大福です。
  なんか、やたら気に入ってます。

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豆大福のごつごつ感がよく出ていますね!


編:4巻のなかから選ぶ!ベスト扉絵は?

ね:最終話の見開きの扉絵です。
  いろいろ、カラーの具合とかうまくいきました。
  あの構図のために鴨居のとこにカメラ設置して1人でポーズとって
  資料写真作ったりして、制作現場はなんだか切ないものがありましたが。
 

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ファイナルを飾る巻頭カラー!
ねむ先生の奮闘(!?)のかいあって、とても印象的な構図のカラーとなりました。


編:4巻のなかから選ぶ!名言は?

ね:「にんげんは365日年中無休だ」
  このシリーズを通して言いたいことはこのひとことに尽きると思います。
  働いている人もそうでない人も、頑張っている人も頑張らない人も、
  
お疲れさまです!

編:あのセリフには激しく共感&励まされました!
  さて、4巻ではたまこの実家である富山の風景を描くために
  取材にいかれたそうですが、印象的な思い出などあればお聞かせ下さい。

ね:友人宅に泊めてもらったのですが、お母様のご飯がおいしくておいしくて!
  あと、妹ちゃんがケーキを作ってくれて幸せでした。
  実家っていいな~と思いました。
  友達の実家を泊まり歩きたいです。
  あと、やっぱり景色が美しすぎました。
  朝起きて、窓の外に立山連峰がキラキラしてるって贅沢すぎる!羨ましい!!


編:そんな富山取材でねむ先生が見た風景の一部をご紹介!
 

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ド迫力の立山連峰!雪景色が綺麗です~。
 

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なんだか懐かしい趣の駅。
内装もストーブもいい雰囲気です。
 

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光の反射が幻想的!
 

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真っ白で足跡もついていない雪にうつる影はもしかして…?


編:作中ではたまにたまこが富山弁で話していましたが、
  富山弁でお気に入りなどあればぜひ教えて下さい。

ね:「だらんないがーーー!」
  「アホかーー」って言われるよりダメージ大きいです。w
  あと、富山弁は語尾に「○○っちゃよ」てつくのが可愛いです。
 

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実家のお父さんと話す時はたまこもつい富山弁に。
 

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確かに〝ダラ〟の威力ハンパないです!
でも〝ちゃ〟がつくことで良い感じに緩和されますねー!
可愛い♡

編:いまだから話せる!連載中の失敗エピソードなどあれば教えて下さい!

ね:キャラクターの立ち位置が次のコマで逆になってたりとかはちょいちょいありますが・・・。
  本当の大失敗については恐ろしくて言えません
  墓場まで持っていきます。

編:いつかこっそり教えて下さいね♡(笑)


編:現在フィールヤングで連載中のスピンオフ読切りシリーズ
  「午前3時の不協和音」について、楽しいところ、難しいところ、
  などあればお教え下さい。

ね:スピンオフは自分の漫画の二次創作をしているようで、すごく楽しいです。
  本編で描けなかったところも描けるし、リラックスして描けるので、
  ほんとにとにかく楽しいばかりです。


編:では、最後に読者の皆さんに一言お願いします!

ね:ごはんをたくさん食べて、たくさん眠って、
   きたるべき明日に備えて下さい。
   応援ありがとうございました!



スピンオフ「午前3時の不協和音」、
発売中の1月号は堂本さん真野さんカップルのお話
です。
みなさん気になるアノエピソードの裏側が!
ぜひぜひチェックしてみて下さいね。

(取材:2011年11月某日)