トップ > スペシャル企画 > 河内遙インタビュー!
河内遙インタビュー!
サブカル系漫画誌「アックス」でデビューし、
女性誌や時代劇誌など幅広いジャンルで活躍してきた河内先生。
その自由で多彩、かつ独特の作風は
「漫画界のアンファンテリブル(恐るべき子ども)」と呼ばれるほど。
そんな河内先生の、デビュー初期から09年までの
足跡を辿る傑作短編集がついに発売になりました!
真っ赤な赤に溶け込みそうな青年が目印です
定価980円
編集部(以下、編):このたびは、コミックス発売おめでとうございます。
「へび苺の缶詰」と「ケーキを買いに」(太田出版)、
「河内遙 時代劇短編集チルヒ」(小池書院)、
「ラブメイク」(集英社)と一挙4冊発売ですね。
河内(以下、河):はい、うれしい限りです。
それぞれ纏まってみると、ホントに自分は節操のない
マンガ屋だなあ、としみじみ思いました。
「へび苺の缶詰」のPOP
河内遙デビュー 4社合同フェアPOP
編:いつ頃から「漫画家になりたい」と思い始めましたか? また、本格的に描き始めたのは?
河:小さな頃から。
はじめて一作描き上げたのは高一の春。
原稿を描いている机。「祖父から譲り受けた机です」とのこと。年代物!
編:作品のエピソードはどんな時に生まれますか?
河:ふいに、わりと具体的なイメージが湧きます。
編:お仕事の気分転換はどんなことをしていますか? お気に入りのおやつはありますか?
河:体操。
大豆(節分の時期にストック確保)、にぼし、キシリトールガム。無印のにんじんマフィン。
粉茶が便利でよく飲みます。
粉茶の種類、多いですね!
編:漫画家以外でやってみたい職業はありますか?
河:文房具屋。
編:子どもの頃や学生時代はどんな本・雑誌を読んでいましたか?
また、今は何がお気に入りですか?
河:両親がけっこう漫画を読む人たちだったので、
小さい頃から新旧ないまぜで、いろいろ読んでました。
60〜70年代のガロ、COM、プチコミックから、
小中学校〜高校リアルタイムだと、
青年誌(スピリッツ、COMICアレ!、コミックキュー、アックス、ヤンマガ)
少年誌(コロコロ、ボンボン、ヒーローマガジン)
女子向け(ぴょんぴょん、ちゃお、りぼん、別マ、フィーヤン)
漫画誌以外はオリーブ難民
編:幅広っ!! この読書歴からでは、河内先生の年齢を推し量ることは誰にもできないですね(笑)。
年代ものの本がズラリ!編集部も藤子先生の「まんが道」大好きです。
「知人の書店が店じまいの際に頂いた絵本棚」とのこと。レトロな部屋づくりしてますね〜。
編:好きな映画はありますか?
河:メリーポピンズ、トキワ荘の青春、ゴーストワールド、パンダコパンダ、白蛇伝、東京夜曲、 ギター弾きの恋、世界中がアイ・ラブ・ユー、ぼくのバラ色の人生、茶の味、黒猫・白猫、
どですかでん
好きな監督(市川準、ウディ・アレン、パトリス・ルコント、トッド・ソロンズ、高畑勲、 ジャック・タチ、ポール・トーマス・アンダーソン、山田勇男、天野天街、
ベルナルド・ベルトルッチ)
●「へび苺の缶詰」について●
編:先生ご自身が近いと思われる人物はいますか?
河:自分のマンガの中に自分に近い人は、あまりいないと思っています。
編:実体験や、身近な出来事が反映された作品はありますか?
河:あったりなかったり。
編:好きなセリフはありますか?
河:「これロシアンティ?」
編:付き合うとしたら誰がいいですか?
河:チャコ
●7月号から始まった新連載「夏雪ランデブー」について●
編:舞台は花屋さんですが、モデルのお店はありますか?
河:花屋も含めてお店をやっている友人が何人かいるのですが、
そのあたりの雰囲気は出ているかも。
「夏雪ランデブー」の制作中の原稿。バイト青年・葉月と謎の男・島尾。
編:いつぐらいから構想されていたお話ですか?
河:具体的には半年前くらい。
「×」マークはベタ(黒く塗る所)の指定マークです。
編:どの人物から生まれましたか?
河:3人の物語なので、3人ほぼ同時に。
島尾の髪にトーンを貼っていきます。
編:最後に、フィーヤン読者へひとことメッセージをお願いします。
河:これから「夏雪ランデブー」みなさんに楽しんで頂けるものになるよう
精進して参りますので、どうぞおつきあい何卒よろしくお願いします。
編:お忙しいところ、ありがとうございました。
今後の動向が見逃せない河内先生ですが、
現在発売中のFEEL YOUNG7月号から新連載「夏雪ランデブー」をスタート!
バイト青年×花屋の女店長×謎の男(?)のゆらゆらトライアングル!
要チェックです!!
「夏雪ランデブー」 扉のイラスト
(取材:5月某日)