話題騒然、賛否両論!
大反響のまま幕を閉じた人気連載「蜜ノ味」の発売を記念して、
作者の元町先生にインタビューを敢行!!
ミステリアスな主人公・ミツカの謎が明かされる……かも?

mitsu_cover.jpg定価680円〈B6版〉

mitsu_pop.jpg

書店用POP


【story】
14歳の喜多ユウキは、綺麗な同級生・市橋ミツカに
初恋にも似た気持ちを抱いていた。
そんなある日、目にしてしまった彼女と教師の情事。
それは彼の心に残り続け、そして14年後ーーー

大人びた中学生時代から、波乱含みの結婚まで。
ともに過ごした、あるいは見つめた人物の証言で綴る、ある女の刹那。




【蜜ノ味について】

編集部(以下、編):単行本発売おめでとうございます~。
          今回はよろしくお願い致します!!

元町先生(以下、元):ありがとうございます。よろしくお願いします。

編:ではさっそく…。今回発売された「蜜ノ味」執筆のきっかけを教えて下さい。

元:担当さんに「元町さんの描く悪女ものが読みたい」とご提案いただき、
  それはよいかも!と思ったのが最初です。

編:ミツカというキャラクターはどのように生まれたのでしょうか?

元:自分の中に性悪女のイメージの原型はあって、
  それを担当さんと「ああでもない、こうでもない」と話すうちに固まっていきました。
  話しているうちにどんどんミツカの根性が悪くなっていくので、
  打ち合わせがとても楽しかったです。


編:ミツカと元町先生は似ているところはありますか?

元:ははは。あると思います!
  女の子なら誰でもこういうところがあるんじゃないかな、
  こういうことしてみたいんじゃないかな、という部分をひきのばして描いていました。


編:5人の登場人物による証言で綴られた今作ですが、
  お気に入りのキャラクターはいますか? また、その理由もあわせて教えて下さい。

元:3話目の桃ちゃんが好きです。
  親近感がわくし、変身後のビジュアルがかわいく描けたので気に入ってます。

mitsu1.jpg
 

mitsu1-2.jpg
変身前はこちら!

編:本作を描いていて楽しかったところ、逆に辛かったところなどあればお聞かせ下さい。

元:ミツカに好き放題させてあげられるところが気持ちよくて楽しかったです。
  1巻分と決めて描いていたのですが、最後の方になってから
  入れたいことがまだいっぱいあることに気づいて、
  ラストまでの限りのある分量でしっかりまとめて終わらせることに苦労しました。


編:これまでの元町先生の作品と違うところはありますか?
  あるとしたらどんなところでしょう?

元:いままでは真面目で素直な主人公が多かったのですが、
  根性の曲がった女子を描こうと決めて描いたところでしょうか。
  思いのほか楽しく描いてる自分が新鮮でした。


編:お気に入りのシーンを教えて下さい。

mitsu2.jpg

元:まず1話の、ミツカが中井出先生の頭を踏みつけているところ。
  踏みつけられてる中井出先生も気持ち良さそうに描けたので、なんかよかったです。

 

mitsu3.jpg

  3話目の桃ちゃんがミツカに化粧してもらって綺麗に変身するページ。
  こんだけ変わったら楽しいよな絶対、うらやましい!!とか思いながら描いてました。

 

mitsu4.jpg

  最終話の「さよなら」というモノローグのかかる回想ページ。
   いろいろ込められたので。



編:では、次にお気に入りの台詞を教えて下さい。

元:1話のミツカの

mitsu5.jpg

あと、5話のミツカの

mitsu6.jpg

  両方ともミツカの舐めきった態度が出ていて好きです。

編:「蜜ノ味」、1冊にまとまっての感想をお願いします。

元:描き下ろしのプロローグとエピローグも含め、
   まとまりがあって大好きな1冊に
なりました!
  デザインも帯のアオリもステキで超気に入ってます!うれしいです!!



【漫画家・元町夏央について】

編:プロット、ネーム、作画、と作業の過程でいちばん好きなのはどの過程ですか?
  また、逆に苦手なものは?理由もあわせて教えて下さい。

元:ネームがいちばん好きで、いちばん苦手でもあります。
  プロットでいくら考えていても、キャラがどういう人物なのかは
  ネームにしてみないとわからないので、書き出しで掴めないと
  青ざめたまま延々と頭をかかえ込んでしまいます。
  逆に人物や世界観がわかってくると、ネームほど楽しく
   やりがいのある作業
はないと思います。
  まあ、そんな至福の時間は全体の2%くらいですが!


編:お仕事中に欠かせないアイテムは何ですか?

元:腱鞘炎予防のテーピングと原稿汚れ防止用の手袋。
  装着すると、やるぞー!ってかんじで気合いが入ります。
  あと最近は、豆腐屋さんの豆乳で豆乳ラテをつくってひと休みのときに飲んでます。

編:原稿があがって一番にしたいことは何ですか?

元:ラスト数日は確実に風呂に入れていないので、風呂にはいって寝たいっす。

編:物語はどこで思いつくことが多いですか?

元:誰かの他愛もない話を聞いているときに。
  他の人がしてくれる話が自分にとってはいちばん面白いです。

編:作業中のBGMはなんですか?

元:iTunesをシャッフル再生でたれ流してます。洋楽邦楽問わず、ロック多めです。

編:これから描いてみたいお話はどんなものでしょう?

元:うーん、主人公がバカで元気な話でしょうか。

編:そんな元町先生がいま、いちばん興味があるのは何ですか?

元:日本の食文化。ごはん全般です。

編:最後にフィーヤン読者へメッセージをお願いします。

元:アンケートの感想を毎回とても楽しみにしていました。
  「蜜ノ味」について書いてくださった方、ほんとにありがとうございました!!
  これからももっと面白い漫画をお届けできるよう、精進いたします。




貴重なインタビューはここまで!

ここからは発売日に元町先生とご挨拶にうかがった
書店さんでのサインの様子などをプチレポート!!
今回は、
・リブロ池袋本店さま
・ジュンク堂書店池袋本店さま
・紀伊國屋書店新宿本店 フォレストコミックさま
・ブックファーストルミネ新宿店さま
・ブックファースト新宿店さま
・SHIBUYA TSUTAYAさま
・有隣堂アトレ恵比寿店さま

にお邪魔させていただきました!

元町先生には可愛いミツカを沢山描いていただきましたよ~。
1冊1冊すべてイラスト入り!

shoten1.jpg
 
shoten2.jpg

もりもり描かせていただいたサイン本は各書店さんで発売中。

shoten3.jpg

数に限りがあるため、売り切れ次第終了となります。ご了承下さい。

また、お邪魔させていただいた書店さんには
元町先生による直筆のカラー色紙が展示されております。
お近くの方はぜひ!お早めに♡

(取材:2012年5月某日)