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初単行本『あれがいいこれがいい』発売記念インタビュー!
2011年にフィール・ヤングでデビューした
いがわうみこ先生の初単行本
『あれがいいこれがいい』が発売されました!
それを記念して、謎多き新人・いがわ先生にインタビューを敢行。
お話づくりの舞台裏をレッツ覗き見!
ヤマシタトモコ先生 推薦!
編集部(以下、編):初単行本おめでとうございます! まずは一言。
いがわ:初めましていがわです-。
編:よろしくお願いします!ではさっそく。この作品が生まれたきっかけは?
いがわ:高校生を描きたいなあ……と思っていて。
イダシン&ぷりん&アマの帰り道。楽しげなひととき。
編:12Pの短編「あれがいい」と続編「これがいい」がシリーズ化したのですが、
あれこれ以外のエピソードは最初から考えていたのですか?
いがわ:全く考えていませんでした。
「これがいい」が終わったあとに焦って考えました。
編:人物、エピソードのモデルはいますか?
いがわ:モデルはいないのですが、
途中から天野美和が麒麟の田村に見えてきて、
作画中ときどき思い出してしまうことがありました。
編:それは大変でしたね…。
『あれがいいこれがいい』の中でお気に入りの人物・シーン・セリフなどありますか?
いがわ:人物ではぷりんとイオアンナが気に入っています。
あとこれはシーンではないのですが、予告カットのイダシンが気に入っています。
したたか女子・イオアンナ。
イダシン目線の「どれがいい」1の予告カット。
編:描いていて楽しかった、また辛かったお話はありますか?
いがわ:楽しくて辛かったのが「これがいい」です。
あの話で終わらせようと思っていたので、絞り出して描きました。
スイ目線の「これがいい」の一幕。「あれがいい」「これがいい」は、
それぞれが独立した短編でありながら前後編でもあるのです。
編:登場人物の裏設定、エピソードなどあればこっそり教えてください!
いがわ:
①イオアンナがワンデーアキュビューディファインを愛用している設定がありました。
おめめくろぐろ。
②イダシンは自分探しの旅に出て行方不明という設定がありました。
そんな裏設定が…!
③当初スイは体の改造が好きで性に貪欲な女という設定がありました。
とりあえず処女ではないらしいスイ。彼女の実際の恋愛遍歴は…?
⑤天野美和は馬面です。
いがわ先生、それ裏設定じゃないです。知ってます。
<マンガ制作について>
編:お仕事机・道具・癒し的なものなど、写真&解説お願いします!
いがわ:妖しい色のライトで撮ろうとしたら失敗しました……
スコッチドーナツはテープ類にゴミがつかないので重宝しています。
あとは消しカスを払う、名称なんていうのかわからないのですが、これも重宝しています。
それとカッター。
これはNTカッターさんのカッターなのですが、本当にオススメです。
仕上げ作業中にこのカッターが行方不明になったら困るほどオススメです。
替え刃が五枚入ります。
持ったときのかんじもよくて、オススメです。
ちなみにイオアンナがイダシンの消しゴムを分断したとき(編注:「どれがいい」1の一幕)
のカッターはこのカッターです。
オススメすぎてURL貼っておきます。
http://www.ntcutter.co.jp/A-551.htm
そしてわたしはこのカッターを二本持っています。
(行方不明時用)
編:カッターにかける意外な情熱…。
行方不明になることを想定するなら、他の物を持ち歩いたほうが良い気がしますが…。
編:(気を取り直して)いがわ先生は、どういう時にお話を思いつくのですか?
いがわ:お仕事の打診があったときです。
編:かつてないほど赤裸々なお答え!
では、構想~作画までで一番好きな作業とその理由を教えてください!
いがわ:構想からネームまでが好きです。それ以外はひたすら苦行です。
編:なるほど。なんだかすみません。
<新連載について>ネタバレ注意!!!
単行本と同日発売のフィール・ヤング2月号にて
新連載「青の糸 赤の三角 白い夢」が始まりました!
さっそく新作について伺ってみました。
新連載カラー扉。
編:新連載についての抱負を一言!
いがわ:気合いを入れて描きたいです。
編:『あれがいいこれがいい』は連作短編でしたが、新作は初の連載ですね。
短編とは作り方や意識が違うのでしょうか?
いがわ:連載は短編をみょーんと広げるかんじ
だと思っていたのですが違ったようです。勉強中です。
編:今後の展開について、ギリギリの示唆をください!
いがわ:坊主の人たちも今後髪の毛を伸ばす予定なので
「メインがほぼ坊主はちょっと……」という方にも読んでいただきたいです。
編:確かにネタバレギリギリの示唆ですね…。
それでは、最後に読者の皆様へメッセージを!
いがわ:これからもよろしくお願いしますー。
編:いがわ先生、ありがとうございました!
単行本&新連載注目の第1話を、
そして漫画家いがわうみこの2013年をお見逃しなく…!
(取材:2012年12月某日)