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柏木ハルコ『失恋日記』発売記念インタビュー!
女性誌に掲載されたレア傑作を完全網羅した、
柏木ハルコ先生の恋愛短編集
『失恋日記』が絶賛発売中です!!
それを記念して柏木先生にアンケートインタビューを敢行し、
色々とお話をお伺いしました。 定価700円(B6判)
書店用POP
↓↓まずは、収録されている6作品をご紹介。↓↓
『別れる』
愛情をコントロールする薬が開発された。
別れ話がこじれ、「このままではストーカーになってしまう」
と感じた猪狩は“恋愛感情を抑制する”という薬を飲む覚悟を決め…?
『DIARY』
唐突に訪れた婚約者の死…。
平野太郎は、部屋に残された1冊のノートを見つける。
それは亡くなった婚約者・弓絵が書きためた日記だった。
日記をめくった平野は、自分が知らなかった“彼女”と対面する———。
『夫の片思い』
結婚8年目にして、夫から「他に好きな人ができた」と告白された恵理。
「人の心は縛れない」と思っていたけれど、やはり心中は複雑。
煮え切らない片思いをしている夫に恵理は「相手に告白しろ」と迫り…?
『初恋ガーディアン』
バリバリの体育会系女子・塚本が生まれて初めて恋をした!
相手は自分とは全く違う優等生タイプの他校生。
後輩・山田の応援のもと、告白をすることにするが…!?
『裸のえろ』
ホームレス生活を送るうらぶれた青年の前に現れた謎の少女…。
なぜか自分に懐いてくる彼女を「えろちゃん」と呼び、
一緒に暮らし始めるが——?
『憧れのブルマ』
かつては当たり前だった“ブルマ”。
しかし現代において、その存在は衰退の一途を辿っている。
そんなブルマには、壮大で重大な秘密が隠されており…。
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それでは柏木先生のお話をどうぞ!
編集部(以下、編):『失恋日記』発売おめでとうございます!まずは一言お願いします。
柏木(以下、柏):久々に単行本が出せたこと、非常にうれしく思います。
編:まずは作品に関してお聞かせ下さい。
収録作品は全部で6作品ですが、
特に思い入れのある作品、苦労した作品などはありますか?
柏:『DIARY』は何年か前につかみだけ思いついて、
放置しつつどうまとめようかな~と何年かうだうだ考えつつ
ようやく形になりました。
『初恋ガーディアン』もこういうキャラクターを描きたい
という思いつきだけで始めて、なかなかまとまらず迷走しましたね…。
編:主に青年誌でご活躍されている柏木さんですが、女性誌に作品を描くにあたり、
特別意識されたり、気を付けたりしたポイントなどはありましたか?
柏:心理描写は丁寧に描かなければという点でしょうか。
あと、絵がぜんぜん上手く描けず…いやあ、勉強になりました。
編:収録作品には様々なキャラクターが登場しますが、
お気に入りのキャラがいれば教えて下さい。
柏:どのキャラにも思い入れはあるのですが、
まあ強いてあげれば『裸のえろ』のえろですかね…。
エロに対して屈託のないキャラクターが好きなんです。

編:収録作品の中で、印象深いシーン、セリフを教えて下さい。
柏:セリフということで言えば、
「神様 もしもう一度チャンスを与えてもらえるなら
私は一生 絶対に絶対に大切にします 私は 私の大切な宝物を」。
自分にとって大切なものを大切にするという
当たり前のことができないことが意外と多いので…。


▲『夫の片思い』のワンシーン。夫の好きな人を目の当たりにした主人公は…。
編:さて、次は柏木先生の漫画制作についてお聞かせ下さい。
ストーリーは、どういった瞬間に思いつくのでしょうか?
柏:なんか悩んだり落ち込んだりしてるとき、
もやもや考えてる最中にふと出てきます。
編:作品を制作される過程で、一番お好きな工程はどこでしょう?
また、一番辛い(大変だと感じる)工程はどこですか?
柏:絵を描く時が一番幸せ。
対して、話を考えるのは超苦手です(きっぱり)。
編:お仕事中、煮詰まったときの気分転換、リフレッシュ法がありましたらお聞かせ下さい。
柏:歩く、風呂、寝る。
編:大変印象的なカバーイラストを描いて頂きましたが、
カラー原稿を描かれる際、どのような画材を使用されるのですか?
柏:アクリルガッシュ、またはカラーインクです。
編:では最後に、読者の皆さまへメッセージをお願いします。
柏:読んでくださった皆様、本当に本当にありがとうございます!!!
読者の皆様には言葉にできないほど感謝しております!
これからも真摯に漫画と向き合い、
ささやかながら様々な思いを表現していきたいと思います。
今後とも何卒よろしくお願いいたします(^^)
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柏木先生、ありがとうございました!
圧倒的パワーで描き上げた、胸に迫る6作品を収録した珠玉の短編集『失恋日記』。
ぜひご堪能くださいね!
(取材:2013年4月某日)