＜B6判＞本体価格 各680円＋税

書店用POP

◀STORY▶
30歳の独身リーマン・ダイキチは
祖父の葬儀で見知らぬ女の子・りん（６）と出会う。
実は〝祖父の隠し子〟であることが発覚し、親戚中は大騒ぎ。
〝隠し子〟を引き取ることにしたダイキチの生活はその日から一変！
保育園は？ 会社は？ 家事は？
手探りのでこぼこ共同生活、スタート！

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【「新装版 うさぎドロップ」について】
編集部…編

編：2006年～2012年の6年間の間に刊行された「うさぎドロップ」、
　　新装版を刊行することになりました。

宇仁田：もちろん大きいサイズの良さもあるのですが、
　　　　単純に小さいとお財布にやさしいので嬉しいですね。
　　　　今回の新装版では、小さいけれどすごく大切にしたくなるような
　　　　装丁にしていただいています。小さな宝物という感じです。

編：カバーイラストは新しく描き下ろしていただきましたが、
　　久しぶりのりんとダイキチを描いてみて、いかがでしたか？

宇仁田：やっぱりこの二人は長い間描いていたのですごく描きやすいですね。
　　　　自分の頭にうかんだ通りの演技をしてくれるというか…。
　　　　わたしは今っぽい絵を描くのが苦手なので、
　　　　キャラクター造形はいつもすごく悩んでいたのですが、
　　　　りんとダイキチに関しては思い切って自分の描きやすい
　　　　キャラクター造形にしたのですごく気が楽、というのもあります。

編：今回の新装版では、フィーヤン掲載当時の予告カットの
　　カラーとモノクロ両方を全点収録することができました。
　　毎号予告を描いていただいていましたが、
　　予告をご覧になると当時を思い出したり…なんてこともありますか？

宇仁田：予告カットは今まで雑誌にしか掲載されてなかったので、
　　　　それ以来見ていないものも多くて…。
　　　　こども編はまだアニメ化、映画化の際に見直すこともありましたが、
　　　　それでも「こんなの描いたっけ？」というのもあってびっくりしますね。
　　　　予告カットはなるべく季節を感じさせるようなものを…と
　　　　思いながら描いていたような記憶があります。
　　　　こどもと一緒に暮らすようになると、
　　　　より四季の移り変わりを感じ取れるようになる気がするので。

編：本体表紙（いわゆる〝カバー下〟）では、
　　りんとダイキチのアイコン絵が描き下ろされています。
　　デザイナーの関善之さんから
　　「それぞれ、リアクションをとっているカットも描いて欲しい」
　　というリクエストがありました。
　　実際に並べてみるとかなり可愛いですね…！

▲1巻の本体表紙。

宇仁田：ちょっと布の柄みたいでお気に入りです。
　　　　少しころんとした絵になるように描いて、あとは関さんにおまかせです！
　　　　カバーイラストではなかなか描けないような表情も
　　　　入れられるので楽しいですね。
　　　　各巻で絵柄が変わるのでぜひ毎回見ていただきたいです。


編：初回特典の〝りんの成長しおり〟。これは打合せで案が出てきたときに
　 「絶対にかわいい!!」と確信しておりましたが、
　　実際に出来上がってみるとやはり、たまらない可愛さですね。
　　しかも、本編で見れなかった、
　  りんの小学校中学年～中学校入学という数年間もここで見られる
　　というファン垂涎の設定。

宇仁田：ありがとうございます！
　　　　しおりは10巻分一気に描きあげたほうがいいものが出来そうだったので、
　　　　すでに描き終えていますが、やっぱり並べてみると
　　　　なんともいえない気持ちがこみあげてきますね。
　　　　我が子のアルバムを見ているような気持ち。
　　　ダイキチ気分です。

▲1、2巻特典しおり。これは全部揃えたい！

編：４巻（第1部完結巻）と9巻（第2部完結巻）では番外編を、
　　そのほかの巻では創作秘話を描き下ろしていただきますが、
　　もうお描きになることは決めていますか？

宇仁田：一応簡単な脚本のようなものはざっと書いてあって、
　　　　今まさにそれをネーム（絵コンテ）の形にしているところです。
　　　　それぞれ独立したお話にするつもりですが、
　　　連作のようなイメージです。
　　　 （いざ描いてみてつまらなかったら舵きりなおすので
　　　　まだなんとも言えませんが…）

編：新装版と同時発売の電子書籍では、連載当時のカラーページが
　　オールカラーで収録されます。これは嬉しいですね！

宇仁田：これはすごいことですよー！
　　  「うさぎドロップ」ではとにかくカラーを描かせていただく
　　　機会が多かったので、個人的にすごくうれしいですね。
　　　　今出ている１巻と２巻買っちゃいました。
　　　　カラーの絵がどれもこれも懐かしいーー！
　　　　頑張って描いてよかったです。

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【近況エトセトラ】

編：お庭で家庭菜園をやっている宇仁田さんですが、
　　最近は何の野菜を作ってますか？

宇仁田：今年の夏は部屋にこもりっきりだったので
　　　　ほとんど何もできなかったのですが、夫が作ってくれた
　　　　スイカが調子よくて、今シーズンはたらふく食べました。
　　　　あと、勝手に生えてきたムカゴがいい感じに育ってきたので
　　　　そろそろむしろうと思っているところです。
　　　　今はおでん大根が育つのを楽しみに待っています。
　　　　文字通り、おでんに入れるとおいしい品種なんですよ。

▲おでん大根
 

▲庭のどんぐりの木


編：裁縫がお好きでいらっしゃいますが、最近作ったものはありますか？

宇仁田：今日着るものがないぐらいのイキオイなのですが
　　　　なかなか縫う時間もとれず…
　　　　ずいぶん前に買った千鳥格子の布を昨日やっと水にとおしたところです。
　　　　前のインタビューのときにお話した、
　　　　座り作業にも最適な”まんが家パンツ”をまた作ります。

▲「布やボタンは一期一会なので、
作る時間がない時でも気に入ったら買います」と宇仁田先生。
 

▲お手製の猫のおもちゃ。グレムリンのギズモ風。


編：最近のお気に入りのテレビ番組や音楽、ゲームなどを教えてください。

宇仁田：ドラマ「アオイホノオ」がめちゃくちゃおもしろかったですねー。
　　　　録画でも何度も観ましたが、Blu-rayが届くのを今か今かと待っています。
　　　 （11月発売ですが！）
　　　　放送中のものでは朝ドラ「マッサン」とか
　　　　人形劇「シャーロックホームズ」とか…。
　　　　音楽はウルフルズが復活したので喜んでいます。
　　　　ゲームはなかなかできないですが、Mario Makerが楽しみですね。

編：今年の後半や、来年になったらやりたいことがあれば教えてください。

宇仁田：来年は縫い物と編み物をもう少しやりたいです。
　　　　あと今年こそちゃんと大掃除を…！


編：フィール・ヤング読者のみなさんへメッセージをお願いします。

宇仁田：連載が始まってからもう９年も経つ…？（今びっくりしています！）
　　　ので、特に最初のころは未熟なところも目立ちますが、
　　　その時の自分にしか描けなかった作品なのかなーと…今描いたら
　　　きっとちょっと違ったものになってしまうのかなーと…。
　　　だから基本的に本編の手直しはしません。
　　　あの時のままの「うさぎドロップ」を
　　　楽しんでいただけたらうれしいです。

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宇仁田先生、ありがとうございました！
『新装版 うさぎドロップ』は、12月8日発売予定の3巻以降
毎月1巻ずつ刊行予定です。
インタビューでも話題に上がった描き下ろし番外編は
1部完結の4巻と2部完結の9巻に収録されます。
もちろん、3巻以降も初回限定のりんの成長しおり付き！

さらに、新レーベル【FCswing】誕生を記念して
描き下ろしイラストプレゼント企画もあります！
くわしくはFCswing公式サイトへ
貴重な機会をお見逃しなく

（取材：2014年10月某日）