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都陽子「地下アイドル、職場の男にバレまして」発売記念インタビュー!
「カレは女とシたことない。」に続く都陽子先生のコミックス第2弾、
「地下アイドル、職場の男にバレまして」が絶賛発売中です!!
刊行を記念して、都先生にお話を伺いました☆

本体価格680円+税  <B6判>


書店用POPはミニ複製原画仕様!
◀STORY▶
田中桐子、27歳。
平日は〝派遣の田中さん〟、週末は〝地下アイドルのキリちゃん〟として
2つの顔を持つ彼女はある日、路上で撮影イベントをしていたところ
職場の性悪男・平野に見つかってしまう。
平野は「バラされたくなかったら俺の言うこときいてよ」と言い出してーー?
いじめっ子リーマンと卑屈なアイドルの、脅し口説かれラブコメディ!
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【「地下アイドル、職場の男にバレまして」について】
編集部…編
編:「地下アイドル、職場の男にバレまして」発売おめでとうございます!
  コミックス化までの約1年、いかがでしたか?
都:まさか1年で2作目が単行本になるとは思っていなくて、
  なんだか本当にあっという間でした。
  バーでバイトを始めた時期でもあったので、よりそう感じます。
編:地下アイドルという題材を選ばれた理由はどんなものだったのでしょう?
都:アイドル衣装を描いてみたかったというのが一番ですが、
  前提にハロプロ(※1)などのアイドルが好きということが
  根幹にあるのかなと思います。
※1…「ハロー!プロジェクト」の略称。
主につんく♂がプロデュースを手掛ける女性アイドルグループの総称。
  一時期、ニコニコ動画でアイドルマスターの動画をよく見ていたのですが、
  その動画の中に人力ボーカロイド(※2)というのがありまして…。
※2…人物やキャラクターのアカペラ素材(歌詞や音階)を切り出して、
編集を行い歌わせる技術のこと。
  そこでW(ダブルユー)の「ロボキッス」を聴いていて、
  原曲を聞いたことがないなとYouTubeで探していたら、たまたま
  道重さゆみちゃんと菅谷梨沙子ちゃんが「ロボキッス」を
  歌っている動画を見つけたんです。
  その時は道重さゆみちゃんしか分からなかったのですが、
  バラエティに出ている痛い子っていう認識しかなくて。
  でも観てみたら、すごいちゃんと踊って、歌ってるじゃないですか。
  そこから熱烈というわけではないのですが、ハロプロのファンになったんです。
  申し訳ないですがアイドルって口パクで、しっかり踊れるわけでもなくて、
  結婚までの腰かけなイメージがあったんですよね。それを覆されました。
  それから色んなアイドルにも興味が出始めるんですけど、みんな一所懸命で、
  多くのものを求められているなあと思ったんです。
  ただ可愛いだけじゃダメなんですよね。
  トークもできて、ダンスもできて、歌もできて…さらにお行儀よく、
  勘良く、賢くなくちゃいけない。オールマイティーじゃないですか。
  そりゃあ簡単になれるものじゃないなと思った時に、じゃあ
  選ばれなかった子たちは今どうしているんだろうと思ってお話を考えました。
  
地下=選ばれなかった子というわけではないですが、
  多くはそうであろうという認識の元に描いています。

▲わかった上でのこの笑顔…!
編:なるほど。ハロプロ好きとは聞いていましたが、
  そういった出会いがあったのですね。
  ちなみに、印象に残っているシーンやセリフはありますか?
都:平野がキリちゃんに「もうアイドルだよ」って言うところです。
  本当にそう思ってます。
 

▲飄々とグっとくることを言うからズルい!
編:今作を描くにあたって、取材などはされたのでしょうか?
都:一度だけですが、地下アイドルのライブに行きました。
  規模的にはけっこう大きめだったと思います。
  いろんな子が2、3曲歌っては入れ替わり、5時間くらいやってました。
  その時びっくりしたのが、オリジナルの持ち歌があることです。
  最近はボーカロイド人気もあって作曲できる人が多いので、
  そういう方にお願いしたりするそうです。そうなってくるともう、
  プロとの境界線が曖昧になってきますね。
  だからプロとして活動しているアイドルの子たちは
  より多くのものを求められてしまうんだろうなあと思いました。
編:地下アイドルの世界もどんどん変化しているのですね。
  たくさんライブをやっているイメージがあるので、
  衣装の用意なんかも大変そうだなあと素人考えには思います。
  都さんも今作でたくさん可愛い衣装を描かれていますが、
  なかでも気に入っているものはありますか?
都:基本的にキリちゃんは自前なので、あまりきらびやかにしないようにと
  思っていたのですが、扉だけはそこを考えずにがっつりアイドル衣装に
  していました。なかでも最終話の扉絵が一番気に入っています。
  一番アイドルらしく出来たんじゃないかなと。
  あとはやっぱり表紙です!
 

▲最終話の扉がこちら。晴れやかな表情がステキ…!
編:表紙のキリちゃん、本当に可愛いです!
  装丁でこだわった点やお気に入りポイントがあれば教えてください。
都:もうこれは、デザインを手掛けてくださった
  BALCOLONY.の嶋さんに感謝感謝なのですが…。
  カバー折り返しのロゴが大好きです。
 

▲コロっと丸みのあるフォントが可愛い♪
編:カバーと帯の色味が絶妙ですよね。どちらもピンク系という。
  緑の差し色も効いていて、思わず手にとりたくなるキュートさです!
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【近況エトセトラ】
編:最近よく聴く音楽はありますか?
都:音楽自体をそんなにしょっちゅう聴かないのですが、
  モーニング娘。の「What is LOVE?」が最近ではお気に入りです。
  あとはClean Banditの「Rather Be」をよくリピートしてました。

▲モーニング娘。「What is LOVE?」
 

▲Clean Bandit「Rather Be」
編:最近読んで面白かった漫画や小説があれば教えてください。
都:いましろたかし先生と狩撫麻礼先生の「タコポン」です。
  ロボ君と弟のケム男が可愛いです。
 

▲KADOKAWA/いましろたかし・狩撫麻礼 著
編:2015年、やりたいことはありますか?
都:引っ越ししたいですね。
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【新連載「わたしはあなたの犬になる」について】

編:新作「わたしはあなたの犬になる」はファンタジーの要素も含んでいて、
  また新しい都陽子ワールドが見えそうですね!
  描いていて、これまでの2作と違う点などはありますか?
都:やはり犬ですね…。
編:そんな、一言で(笑)。
  イケメン童貞やアラサー地下アイドルと、
  一癖あるテーマをこれまで描かれてきましたが、
  「わたしはあなたの犬になる」はもっとストレートに、そして
  より都先生の軽快なテンポが活きるラブコメディになりそうですね。
  それでは最後に、フィール・ヤング読者のみなさんへメッセージをお願いします。
都:Don't think, FEEL YOUNG! よろしくお願いします。
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都陽子先生、ありがとうございました!
新連載「わたしはあなたの犬になる」第1話は、
好評発売中のFEEL YOUNG 3月号でお読みいただけます♪
お試し読みはコチラから!
どうぞよろしくお願いいたします!

(取材:2月某日)