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シモダアサミ『こんな私はだめですか?』発売記念インタビュー!
シモダアサミ先生のフィーヤン連載「ガールズメリーゴーランド」が
『こんな私はだめですか?』とタイトルを変えて刊行されました!
その発売を記念して、先生に色々とお話を伺いました。
○●あらすじ●○
別れた男の文句を言いまくる真由。
長続きしないのはひと癖ある男性たちのせい? それとも…。
「認めない」女である真由をはじめ、
各話の主人公は「期待しない」「受けいれない」など、
ナイナイばっかのアラサー女子たち。
彼女たちがこじらせた恋愛観や現実拒否脳と向き合ったら…?
そんな残念アラサー女子の[七つの大罪]を暴くオムニバス・7編!
お試し読みはこちら
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単行本「こんな私はだめですか?」について
編:単行本発売おめでとうございます!
シモダ:『mon*mon』(編注/太田出版から刊行された、アラサー男女の悶々を描いた作品)を読んで
連絡くださった編集さんからお話をいただき、どんなものがいいかと色々話をしていく中で
「女同士のお喋り」なオムニバスがいいですねと言う感じで始まりました。
90年代後半、毎月のように読んでいたフィール・ヤング。
そこで連載させていただけるというのは凄く嬉しかったです。
フィール・ヤングを通して大人の世界・大人の恋愛を知ったと言っても過言ではないです!
なので、描くならあの頃私が読んで感じたようなそういうマンガを描けたらなぁ、
そう!ちょっとエッチなマンガを!と思ったのですが、
描いてみたら残念オトナ女子ばかりになってしまいました(笑)
▲「case.1 認めない私」の一幕。ラブホにて起こった出来事とは?
編:どちらかというと、おかしみをクローズアップした作品になりましたね…!
さて、この作品は全7話のオムニバスですが、描いていて楽しかった点、苦労された点はありますか?
シモダ:表紙を描くのが毎回楽しかったです。ほかで中学生ばかりを描いていたので、
その反動で女の人の裸を描きたくて描きたくて震えてました。
▲各話の表紙は、すべて主人公女性の裸。
これは単行本デザイナー氏に表情を絶賛された「case.4 知らない私」の表紙
シモダ:後半に行くにつれネームができなく・・・担当さんにはとてもご迷惑を・・・おかけ・・しま・・し・・・た。
編:……の数多めですね(笑)
全7話の中で好きなお話は何話ですか?その理由も教えてください。
シモダ:どれも好きなのですが「case.4 知らない私」と「case.7 わからない私」を。
こんなド下ネタをフィール・ヤングで描けたのが嬉しくって大好きです。
▲「case.4 知らない私」の一幕。いざ!というその瞬間…?
▲「case.7 わからない私」の一幕。同僚に野ションを見られて!しまった!!!
編:お話を思いつくのはどんな時ですか?
シモダ:お話よりもこういう人がいたらどうかなぁと
キャラが最初に浮かびそのキャラにあったお話を集中して考えます。
▲「case.1 認めない私」と「case.6 受けいれない私」にダブルで登場の真由。一番目が離せないキャラです。
編:見てほしい、好きなシーンを教えてください。
シモダ:case.7の外でおしっこですね!とても感動的なシーンになってます!
編:シモダ先生イチオシのシーンは是非
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漫画制作について
編:シモダ先生は元々イラストレーターとして活躍されてましたが
どういったきっかけで漫画を描くようになったのでしょうか?
シモダ:高校生から20代前半まで漫画を描いて投稿はしていたのですが、
イラストのお仕事をいただくようになり、漫画を描いている時間がなく、
そのまま漫画への情熱もなくなっていたのですが、 一時期イラストのお仕事が少なくなり
やることがなく「そうだ漫画を描こう」と描いた漫画が、太田出版のエロティクス・エフで賞をいただき
漫画を描かせていただけるようになりました。
編:色々なタイミングや巡り合わせがあるのですね。
漫画制作の過程の中で好きなこと、嫌いなことはありますか?
シモダ:下描きペン入れが一番好きです。
編:漫画制作でどのような画材を使っていますか?
シモダ:好きな漫画家さんが前に雑誌で使っている道具を公表していたので
それを真似して同じ道具を使ってます。
道具が一緒だからと言って絵がうまくなるわけではないんだなと思いました。
▲お仕事机&画材
編:漫画制作中、欠かせないものはありますか?
シモダ:ネームをやっているときは甘いものばかり食べています。
下描きからはずっとTBSラジオを聞いています。締め切りぎりぎりで作業スピードをあげる時は
テンポの速い曲をiTunesのシャッフルで聞いています(おもにアニソンとももクロ)
編:気分転換の方法を教えてください!
シモダ:寝てます。でも起きてもだいたいスッキリしてないです。
編:最後に、読者の方に一言お願いします。
シモダ:「友達の友達の話なんだけどね」な~んて話を聞いてる感じで
「こんな私はだめですか?」を楽しんでいただけたらと思います。
編:シモダ先生、ありがとうございました!
単行本『こんな私はだめですか?』は全国の書店で絶賛発売中。
(取材:2015年7月某日)