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ヤマシタトモコ インタビュー!
28歳のバレエ講師(処女!)と52歳の大学教授の
24歳差恋愛を描いた「Love,Hate,Love.」が早くも単行本化!!
フィーヤン初連載だったヤマシタ先生ですが、
連載を振り返ってのアレやコレや、制作現場をチラリ公開していただきました!
「Love,Hate,Love.」について
編集部(以下、編):物語が生まれたきっかけを教えてください。
ヤマシタ:近所のバレエ教室で催されていたエクササイズのクラスに何度か通ったのですが、
その教室の先生がとても素敵な方で、こんな人の物語が描きたい、と
ぼんやり思い、ちょうどその頃RIP SLYMEの『love&hate』を聴いて、
あ〜こんな風にキラキラしながら歩いてるみたいな話が描きたい、と
これまたぼんやり思い、そんなもろもろと連載がはじまるタイミングと合って。
編:その後、すんなり物語は広がっていきましたか?
ヤマシタ:完全なる見切り発車でしたが、どうにかこうにか!
編:あっ見切りって言っ……
(気を取り直して)作品作りにおいて、ここだけは譲れないというこだわりが
ありましたら教えてください。
ヤマシタ:最低限、自分がおもしろいと思うもの、自分が描きたいと思うことを描く。
いちばん最初に読んでくれる人物である編集さんを喜ばせられるものを描く。
編:人物を描かれる時に特に意識していることはありますか?
ヤマシタ:「こんな性格の人物が着そうな服装は?」ということを気をつけて描いています。
編:貴和子は動きやすい格好してますよね。縫原氏はいつも文学中年らしい装い。
そんな貴和子&縫原に作者からひとこと言うとしたら?
ヤマシタ:うまくやってください。
漫画家生活について
編:原稿制作において、好きな作業と苦手な作業を教えてください。
ヤマシタ:好きな作業は、頭の中でほぼ完成している構想を勢いにまかせて
ネームに起こしていく作業。
苦手な作業は、作画全般。
デスク。他社原稿作画中。
パソコンまわり。
打ち合わせ及びアシスタントさん用机。
編:ネームの時点で、キャラの表情まで出来上がってますよね。
(コミックスあとがきでネームをチラ見せしてますので、お手元にある方は是非ごらんを。)
編:お仕事の気分転換はどんなことをしていますか? お気に入りのおやつなどはありますか?
ヤマシタ:コーヒーやら緑茶やら中国茶やらを淹れます。
仕事が終わると近くの和菓子屋でみつくろってきて一息ついたりします。
行き詰ったときはキャンドルを焚いたりストレッチをしたり。
食事は実家へ戻るので、仕事場はお茶を入れる諸々だけが充実。
植物。食べ終えたマンゴーとパパイヤを植えたらめきめき育ってます。
編:ライブに精力的に行かれる先生ですが、最近アツいアーティストを教えてください。
ヤマシタ:相変わらずフジファブリック、RIP SLYME、DOPING PANDA、
monobrightあたりには足しげく。
今年新たに行ったところでは山下達郎、マボロシ、グループ魂が楽しかったです。
今後は秋に行くハナレグミが楽しみです。BOOM BOOM SATELLITESの
チケットが取れなかったのが本当に悲しい。
あと音楽じゃないけどシルヴィ・ギエムも行く!
編:幅広いですね〜。
お次は“物”について。今いちばん欲しい“物”は何ですか?
ヤマシタ:ひとつちょいと大枚はたいていいバッグが欲しい、と思っているものの
具体的なビジョンが全然見えてこない。
ステラマッカートニーの黒いパンチングのエディターズバッグは
もしかしてもうシーズンが終わって消えてしまったのか?的状況。
編:店頭で見かけた方、編集部「バッグ見つけました」係までお願いいたします。
新連載「HER」について
編:新連載「HER」はどんなキャラが出てくる物語ですか?
ヤマシタ:いろんな女の子がいろんな女の子にいろいろ思う話です。の予定。
編:いつぐらいから構想がありましたか?
ヤマシタ:『Love,Hate,Love』が終わるくらいの頃から。
連載のプロット。
編:この作品で挑戦したいことがあれば教えてください。
ヤマシタ:女性の読者の方に、「女の子っていとしいなあ」と思ってもらいたいです。
編:最後にフィールヤング読者へメッセージをお願いします。
ヤマシタ:新連載もがんばりんこ。よろしくお願いします。
編:ご回答ありがとうございました。
ヤマシタ先生の新連載「HER」はカラー32Pで11月号より登場です。お楽しみに!
おまけ
友人が誕生日にくれました。ピクニックにて、5月。
(取材;8月某日)